伸びのあるボールを打つために必要な事!(パソコンで見てください。)

f:id:yajimakaoru:20181208142110p:plain:left①人は腕をスイングし加速させるために、2重回旋運動を採用しています。2重回旋運動とは、連結した2つの回旋軸で、1つは脊柱軸、2つ目は上腕軸の回旋。第一の回旋軸である脊柱軸が回旋している最中に、第二の回旋軸である上腕軸の回旋が始まれば腕はねじられながら加速されます。しかし、その脊柱軸を回旋させるのにもエネルギーが必要です。この脊柱軸を回旋させる最初のエネルギーが、足の踏み込みです。前足を踏み込むことにより重心(おへその下)にずれが起こり運動が生じます。(並進運動)

②この踏み込みで得られたエネルギー(並進運動)は、前足が着地した後、行き場を失い脊柱軸の回旋運動に変へとわります。この写真を見てもわかるように、前足が着地した後に右腰、右肩が前に出てきていることがわかります(写真2,3)。これは、決して腕の力を使ってラケットを振っているのではなく前足を踏み込む動作で得たエネルギーを回旋運動に変え、腰→肩→腕→ラケットと伝えているのです。つまり並進運動のエネルギーがなければ鋭いボディターンが生まれないし、腕は加速されないという事です。

③一番最初の写真から順にみていくと、おへその下にある重心点が大きく前にずれているのががわかります。この重心点のずれ幅が大きければ大きいほど並進運動で得られるエネルギーは大きいのです。もう一つ付け加えると、重心点をまっすぐボールの方に移動させることが大切です。もし上方に重心点が移動すればエネルギーは当然上の方に移動してしまいボールにも影響が出てしまうからです。伸びのある重いボールを打つには、重心点の移動する幅を出来る限り長くしそのエネルギーを腕→ラケットへ効率良く伝えていくことです。