フォアハンドストロークフルウエスタングリップの特徴!

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今日は、フルウエスタングリップの特徴について書きたいと思います。このグリップで活躍していた選手は、1994年の全仏オープンで準優勝したスペイン人のアルベルト・デラサテギ選手や1989年頃にか活躍したアメリカのアーロン・クリックステイン、1996年プロデビューのフランスのセバスチャン・グロージャンといった選手がこのグリップでプレーしていました。最近では、このグリップで握ってプレーしている選手を見かけなくなりましたが、錦織圭選手はこのグリップに近いのではないかと思います。このグリップの特徴は、この写真を見て頂いてもわかるようにインパクトが体の軸(赤い線)のはるか前方になります。イースタングリップで握っている選手はもう少し軸に近いところがインパクトになります。このグリップは、フォワードスイングからインパクトまでにラケットヘッドが上下する空間が十分にあるためトップスピンをかけるには大変有利なグリップといえます。しかし、ラケットヘッドの水平な動きの最後がインパクトになるためスピードという点では非常に不利といえるでしょう。もう一つの特徴としては、通常のグリップよりもインパクトが左前方(体の近く)になるため、身体から遠ざかっていくボールを返球するのは非常に困難といえます。バックハンドを打たされた後にフォアハンドを打たされたり、デュースコートからのワイドサービスには対応するのが難しくセンターからストレートよりにボールが行きやすいでしょう。また、手のひらがグリップの下に来るため低く滑るボールにも対応が難しくなります。スライスショットでフォア側に走らされるボールには非常に不利です。逆に、手のひらが上を向いているので高いボールをたたくという面では有利であるといえます。このようなことから、このグリップは非常に長所と短所がはっきりとしているグリップという事が言えます。現代のテニスはパワーとスピード、そしてスピンを駆使したテニスと言えることから、ここ最近このようなグリップでプレーする選手が少なってきているのです。未来しかないジュニア選手!長所と短所(弱点)がはっきりとしない万能なイースタングリップもしくはセミエスタングリップで限界のない創造性にあふれたテニスを目指そう!