バックハンドストローク(スライス)

こんにちは。
今日朝テレビをつけたら大阪なおみが、10代のころのコーチに提訴されたとのニュースが流れていました。
有名になると色々出てくるもんですね。笑 
しかし、コーチ料の代わりに賞金の20%を永久に受け取る事が出来るなんていう契約を交わすなんてよく考えましたよね・・・。
どうでもいいですね。笑

今日は、バックハンドスライスの考え、技術について書いてみたいと思います。

1、グリップの握り方。

スライスショットに最も適したグリップの握り方はコンチネンタルグリップです!
その利点としては、力を伝えやすい事、状況に応じた対応がしやすい(いろいろなボールに)、ボレーに移行しやすい事などがあげられます。ジュニアの子で多いのがフォアのグリップままバックハンドストロークを打っている選手がいます。このようなグリップでバックハンドを覚えてしまうとスライスへの移行が難しくなるうえ、ボレーにも移行する事が難しくなってしまいます。バックハンドストロークを覚える時はグリップチェンジをしてコンチネンタルグリップに握り変える練習するようにしましょう。グリップの握り変える時の注意点としては、面を左手で維持しながら右手を親指側に回して握り変えるようにするとスムーズにチェンジする事が出来ます。

2、テークバック時のポイントは3つ
ポイント①
テークバックは、逆回転をかけるため打点よりも高い位置に準備するのが基本!この時に頭に入れておかなくてはいけない事は、「ボールの回転は」はあくまでもコントロールするための「補助」だという事。あまり高い位置から切り落としてしまうと回転ばかりになり余計コントロールするのが難しくなってしまいます。切り落としてしまう癖のある方は、ほぼ水平にスイングするぐらいでちょうど厚いあたりのスライスが打てるようになると思います。しっかり当ててそこに少しアンダースピンを与えるという考えで打つように心がけましょう。

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ポイント②
写真を見てもわかるように、ショットを安定させるためラケット面、手の甲、腕、肩が同一面にします。手首を余計に曲げたりすると面の向きまで変わってしまうので注意が必要です。
ポイント③
十分なエネルギーを作り出すには上体の捻転が必要なためスライスでは、クローズスタンスが適しているといえます。右足、右肩がボールの方に出ていく形を作り、右肩越しにボールを見るようにする事で必要な大きさのテークバックが実現できます。手だけで引かないようにしましょう。

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3、フォワードスイングスイングからインパクト時のポイント3つ
ポイント①
手首の角度を一定に保ち、ラケット面を振り出す事が大切。トップスピンでは、ボールを持ち上げなくてはならない為インパクト付近でラケット加速させながら打たなくてはいけませんが、スライスでは肩からラケットが一つの棒と考え、腕全体のスイングを意識し最初から最後まで一定のリズムを保ったままスイングする事が大切になります。勢いをつけようとしてスイングスピードを途中で上げてしまう事で乗せて運ぶ感覚で打つことが出来ずコントロールミスを犯す原因になります。

ポイント②写真のようにインパクトでは、すでに体重は後ろから前へ移動が終わった状態である事。右肩がスイングの中心ですからフォワードスイングの時点で体重は前にかかっている状態にしておきましょう。打点の位置は、右足の30センチぐらいになります。重心より後ろになってしまうと力が半減してしまいます。


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ポイント③
インパクトの瞬間はラケットヘッド、スイートスポット、グリップエンドが一直線になりように心がける。ヘッドが上がった状態でインパクトしてしまうとボールの外側を打つことになり、下がった状態で打つと内側に面が入る事になります。そうするとボールに対して斜めに力が働く事になりボールの方向性が不安定になってしまいます。しっかり回転はかかっているけど方向が安定しない方はインパクト時のラケットの状態をチェックしてみましょう。

4、フォロースルー

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スライスは、切り落とすショットではなく「乗せて押し出すショット」なので体の回転を調整する必要があります。その役割をしているのが左手!
右腕とは反対に左腕を後ろに開くことにより必要以上に体が開くのを防いでいます。このようなフォロースルーをする事によりスイング方向と打球方向が一致し、安定したショットにつながっているのです。

未来のある選手、日本人は欧米人に力で絶対に勝つことはできません。小さな力で相手のスピードボールのペースを変えられるスライスショットを習得しショットの多彩さで勝負できるよう低年齢の時から練習しておきましょう。